矢野産婦人科

卵子・精子凍結保存Egg and sperm cryopreservation

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卵子凍結とは?

医学的卵子凍結

悪性腫瘍(白血病や乳がんなど)の治療により、卵巣機能が低下すると将来妊娠が難しくなる可能性のある方に、抗がん剤や放射線治療の前に行うもの

※当院は妊孕性温存療法の指定医療機関です。
※助成の対象となる費用や要件、申請方法等については、各都道府県にお問い合わせください

社会的卵子凍結

パートナーがいない、仕事を優先したいなど、社会的な(ライフプランやライフスタイルなどの)理由によるもの

なぜ卵子凍結を行うの?

女性は年齢を重ねると、妊娠できる能力が少しずつ減っていきます。
それは以下の2つの要因によるものが大きいです。

1. 卵子の数の減少
2. 卵子の質の低下

年齢が上がって卵子の数と質が下がる前に、卵子を凍結保存しておきいざ必要となった時に若い時に保存した卵子を使うためです。

では、実際にどれくらいのスピードで卵子の数と質は下がっていくのでしょうか?

1.卵子の数の減少
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卵子は胎児期に作られ、その後は作られることはありません。そのため、生まれてから閉経までの間に年齢とともに減少していきます。

2.卵子の質の低下
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一部の卵子は成熟する途中で染色体異常を起こします。このエラーを起こした卵子の割合は加齢とともに増え、受精や発生の異常、流産の主な原因になります。

卵子の質の低下
(卵子の老化)
染色体異常
卵子の増加
1回の胚移植あたりの妊娠・生産率
出典:日本産科婦人科学会「ART データブック(2022年)」

減ってしまった卵子の数を増やしたり卵子の質を向上させることはできません。
そこで、現在のあなたの卵子を凍結保存しておく技術が卵子凍結です。

卵子凍結はこういった方々への選択肢のひとつです。

  1. いつかは赤ちゃんが欲しいけど、まだ先かな...
  2. 結婚したら子供は欲しいけど、まだパートナーが見つからない...
  3. 今は仕事を優先したいけど年齢的に早めに妊活しないと...

「妊娠する可能性がある卵子」を未来の自分に使うことができます。

注意点
  1. 卵子凍結は必ず妊娠・出産できることを保証するものではありません。
  2. 凍結保存を行った卵子は、不妊治療で使われる凍結受精卵と比べて、受精や胚発生が低下し、妊娠率が低くなる場合があります。
  3. 妊娠・出産時には母体年齢に応じて合併症のリスクが高くなります。

卵子凍結のスケジュールや費用は?

卵子凍結の流れ
1. 血液検査・超音波検査
健康状態や卵巣・子宮に異常がないか確認します。
2. 卵巣刺激と排卵誘発
ホルモン剤を使ってできるだけ多くの卵子を育てます
3. 採卵(卵子の採取)
卵巣から卵子を採取します
4. 卵子凍結
卵子を凍結保存します
通院スケジュール

約1~2か月程度かかります

  1. まず初診時に各種検査を行います
  2. 1週間~10日後に検査結果を確認
  3. 次の月経開始から2~4日目に来院し卵巣刺激の開始となります
卵子凍結の通院スケジュールの例
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※色付けされた日がおおよその通院日です
※矢印の範囲に通院する場合が多いです
※卵子の育ち具合にはかなり個人差があるため、通院日や通院回数は変動します
採卵日のスケジュール
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卵子凍結にかかる費用

使用した薬の種類や、採取できた卵子の個数によって費用は変わりますが、総額、約25~50万円程です。

1. 初回の血液検査・超音波検査
約3万円
2. 卵巣刺激と排卵誘発
検査代:約5千円~1万円
排卵誘発剤:約5万円~12万円
3. 採卵(卵子の採取)
採卵費用:約5万円~17万円(個数により変動)
4. 卵子凍結
凍結料:約8万円~22万円(個数により変動)
5. 保管料(1年毎)
凍結料:5.5万円~(個数により変動)
保険と助成金制度

2025年9月現在、社会的卵子凍結は保険の適応外のため費用は全て自己負担です。 一部の自治体では助成金制度がありますが、愛媛県では利用できる助成金制度はありません。

よくある質問

  • A.

    災害などの突発的な事故がなければ、半永久的に保存できます。

  • A.

    ご自身で受け入れ先施設と卵子の移送業者を探していただければ可能です。

  • A.

    受精操作、胚培養、胚凍結、胚移植にかかる費用は全て自費となります。

  • A.

    当院でのアンケートでは約70%の方が軽い痛み程度だったと回答されています。詳しくは、当院のインスタの投稿「採卵って痛いの?」をご覧ください。

  • A.

    卵子凍結時や使用時の年齢や不妊原因の有無などによって個人差が大きいため、はっきりと何個という基準はありません。個別にご相談ください。

  • A.

    出血、感染症、卵巣過剰刺激症候群などのリスクがありますが、当院ではきちんとした対策や予防措置をとって採卵を行い、採卵後にも副作用の確認のために採卵の数日後に来院していただいております。

  • A.

    はい。当院が提携しているGrace Bankなどをご利用いただけます。

当院では経験のある医師と胚培養士による卵子凍結を行っています。
卵子凍結についてお考えの方はお気軽にお問い合わせください

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悪性腫瘍の方の精子凍結保存

悪性腫瘍に対する化学療法、放射線療法、骨髄移植、手術などの治療により、精子を作る機能が低下する可能性があります。
治療回復後に不妊症となる場合がございますので、当院では、治療前に精子の凍結保存を行い、お預かりしております。