医学的適用による卵子(未受精卵子)の凍結保存

未受精卵

これまで受精していない卵子(未受精卵子)は、細胞として不安定で弱いため、凍結の刺激に耐えられず、保存が難しいとされてきましたが、近年の技術の向上により、高い生存率で凍結保存できるようになりました。

悪性腫瘍(白血病や乳がん等)の治療により、医学的にみて卵巣機能が低下すると予想される場合があります。抗がん剤や放射線治療の前に卵子を体外に取り出して凍結保存し、病気の治癒、婚姻後に、凍結保存された卵子を用いて体外受精を行うことにより、お子様に恵まれる可能性があります。
ご希望の場合は、ご本人でなくても構いませんので、一度ご来院下さい。

【治療の流れ】

  • 必要最少量の投薬により卵巣を刺激して、複数個の卵胞を発育、成熟させます。
  • 卵胞内で発育、成熟した卵子は、超音波ガイド下に卵巣を確認しながら、金属製の針を用い、経膣もしくは経腹的に卵巣の卵胞を穿刺し、卵胞液とともに卵子を吸引回収します。
  • 回収された卵子は、ガラス化凍結手法であるCryotop法で凍結し、液体窒素中に保管します。
  • 妊娠をご希望されるときまで、お預かりいたします。
  • 凍結保管後、融解された卵子は、顕微授精で受精させ、分割期または胚盤胞期まで体外で培養し、子宮に移植します。
  • 移植からおよそ2週間後に妊娠の判定をします。

液体窒素保管

 


悪性腫瘍の方の精子凍結保存

悪性腫瘍に対する化学療法、放射線療法、骨髄移植、手術などの治療により、精子を作る機能が低下する可能性があります。治療回復後に不妊症となる場合がございますので、当院では、治療前に精子の凍結保存を行い、お預かりしております。


未婚女性における卵子(未受精卵子)の凍結保存

当院は健康な未婚女性における卵子凍結保存を実施しております。
卵子は加齢とともに老化するため、35歳以上になると、自然妊娠、体外受精による妊娠が急激に難しくなります。2013年、日本生殖医学会は社会的適応による未受精卵子の凍結・保存を行うことを容認しました。将来の妊娠・出産に備えて若いうちに卵子を凍結保存することが可能になりました。しかしながら、「未受精卵子採取時の年齢は、40歳以上は推奨できない」、また、「凍結保存した未受精卵子の使用時の年齢は、45歳以上は推奨できない」。としています。自身の人生設計をよくお考えの上、ご相談ください。

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