不育症

「不育症」とは妊娠はするものの、「流産」や「早産」あるいは「死産」を繰り返して子どもが得られない状態をいいます。
その原因は夫婦の染色体異常をはじめとして、子宮形態異常(子宮奇形、子宮筋腫、子宮頚管無力症など)、抗リン脂質抗体症候群(自己免疫疾患など)、内分泌異常(黄体機能不全、糖尿病、甲状腺機能異常など)、凝固因子異常、免疫異常、遺伝子多型、感染症などが挙げられます。

【検査方法】

❶血液検査

甲状腺機能異常、糖尿病、抗リン脂質抗体症候群、凝固因子検査(血栓性素因スクリーニング)、染色体異常などがないかを調べます。

❷子宮卵管造影検査やMRI検査

子宮の形の異常や子宮頸管無力症などがないかを調べます。

❸胎盤絨毛組織や胎児組織の採集

流死産した際の組織を採取し、染色体分析をする場合もあります。

【治療方法】

●甲状腺機能異常や糖尿病など内科的疾患

内分泌、代謝専門医による適切な治療を行います。

●抗リン脂質抗体や血栓性素因スクリーニングでの異常判定

抗リン脂質抗体症候群や凝固因子異常では、抗血栓療法を行います。低用量アスピリン療法(バイアスピリンなどの内服)やヘパリン療法(カプロシンなどの注射)を状態に応じて行います。

●染色体検査での異常

夫婦のどちらかに染色体異常がある場合は不育症の原因となることがあり、このような夫婦に対して「着床前診断」が認められました。夫婦間で体外受精を行ない、受精卵の染色体や遺伝子を分析(着床前診断)して、異常が認められない受精卵を選んで子宮に移植する技術です。

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