着床前診断

3回以上流産、早産、死産を繰り返すことを「不育症(習慣流産)」といいます。その原因はさまざまですが、流産胎児や胎芽の60%程度に染色体異常がみられることから、受精卵に染色体あるいは遺伝子の異常があることが、不育症の一因であると考えられています。
「着床前診断」は受精卵の染色体や遺伝子を分析して、異常が無いと思われる受精卵を選んで子宮に移植して、流産、早産、死産の繰返しを回避する目的で行なわれます。

❶体外受精の実施

【着床前診断の手順】

❶体外受精の実施

着床前診断をするためには、排卵誘発剤を使用して卵子を複数個採取(採卵)し、体外受精あるいは顕微授精を行なって受精卵を得るようにします。

❷受精卵の診断

受精卵(胚)を3日間培養して、4~8細胞期になった胚の透明帯の一部に穴を開けて1個もしくは2個の細胞(割球)を取り出します。
取り出した割球の細胞核内の染色体をFISH法という方法で分析を行ない、細胞核内の染色体を診断します。

❸胚移植

正常もしくは均衡型と判断された胚を移植します。受精卵を凍結保存し、後日、融解胚移植をする場合もあります。
※生まれた子どもが保因者(染色体や遺伝子に異常がある)の可能性もあると考えられます。
正常か保因者かを確認する場合は、妊娠成立後に絨毛検査および羊水検査にて染色体をより詳しく調べることもできますが、そこまで検査を行うかはあくまでもご夫婦の判断となります。

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